ど素人、黄表紙をよむ

独学で黄表紙を読み、悪戦苦闘の成果をさらす。恥知らずの野暮天ですみません。

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桃太郎発端話説(ももたろうほったんばなし)⑧

08両方

   舌切りすずめ お宿はどこじゃ ちょっちょっ ちょ
   祝儀にするめ 結納はむこじゃ
   下着にすみれ お江戸は派手じゃ

始め終わりのないものは、確かなものではないとかや。

正直夫婦は、舌切りすずめの行方をたずねに出ていたが、
思う心のまことが届いて、すずめの隠れ里にたずねあたると、
すずめどもは正直夫婦の大恩に報いようと、心のたけをつくしてご馳走し、
帰りにひとつのつづらを、土産にあたえた。
正直夫婦は欲のないものなので、軽いつづらをもらう。
このところは、子ども衆がよく御存知である。

  正直爺「"すずめば都"とはよくいつたものじゃ。
     山の中にもこのような座敷があるとは」
 
  正直婆「これは、すごいご馳走じゃ」
 
  舌切りすずめ「おふたりさまの御恩は、忘れませぬ」

すずめども、ご馳走にお家の踊りをはじめる。

  すずめ衆  おいらでせ がってんじゃ

  すずめ女中「ちと、お替えなされまし。
        お汁はすずめ瓜、お焼き物はすずめ焼きでござります」



【注】
すずめばみやこ:「住めば都」の駄洒落。

おいえのおどり:お家芸の雀踊り。江戸時代の祭礼の練り物として始まった風流踊りで、
        編み笠をかぶり、雀の模様の着物を着て奴姿で踊った。
        歌舞伎にも取り入れられたため、かなり流行ったようだ。

すずめうり:瓜科の1年草。ツタに飴玉くらいの大きさの小さな瓜がなる。

すずめやき:小鮒などの小魚に甘辛いタレをつけて、串に刺し焼いたもの。
      小魚を開いた形や串に何匹も刺した様子が、枝にとまる雀の姿に似ている。
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野暮天のサチ

Author:野暮天のサチ
江戸のおもしろ文学『黄表紙』を読み始めて1年余り。
ど素人の独学なので試行錯誤中ですが、あまりにも面白いので、みんなにも「黄表紙読み」をお勧めしたいと思ってブログをはじめました。

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