ど素人、黄表紙をよむ

独学で黄表紙を読み、悪戦苦闘の成果をさらす。恥知らずの野暮天ですみません。

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人間一生胸算用⑱

人間一生胸算用18

こうして、無名屋無二郎はいよいよ大極上上吉の人間となり、
ホッとため息をつく拍子に京伝を吐きだすと、
京伝は出るより早く筆を押し取り、
右の始終を三冊の草紙につづった。

京伝は吐き出されてみたところが、
無二郎の風俗が以前と変わり、半通のなりかたちになったので
いよいよ心機一転したのだと分かった。

(口から後光がさすと、言いっこなし)

人間一生胸算用18 無二郎アップ

  無二郎 「オヤ、おめえは俺が腹の中にいたか。
       これはこれは、知らなんだ。
       おめえは腹の中にいて知るめえが、
       俺も大かぶりに被っての、このごろ目が覚めたよ」

人間一生胸算用18 京伝アップ

  京伝 「コレ無二郎。
      きさま“めでめで”と言わっし、
      俺が“たしたし”と言うから。
      “めでたし、めでたし”と言わねえと
      草双紙のしまいは気にかかる」

(おしまい)



大極上上吉:当時流行っていたランキングのトップの格付け

三冊の草紙:この本の現物は、上・中・下巻の三冊セット。

半通:イケてない人。「通」の半分で半通。

大かぶり:大失敗、大借金。


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野暮天のサチ

Author:野暮天のサチ
江戸のおもしろ文学『黄表紙』を読み始めて1年余り。
ど素人の独学なので試行錯誤中ですが、あまりにも面白いので、みんなにも「黄表紙読み」をお勧めしたいと思ってブログをはじめました。

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