ど素人、黄表紙をよむ

独学で黄表紙を読み、悪戦苦闘の成果をさらす。恥知らずの野暮天ですみません。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

人間一生胸算用⑫

人間一生胸算用12

きぬぎぬの朝となったので、
「足がなくては帰られず」と足を呼びにやれば、足はいそいで来た。

足がみなみなを守護して帰ろうとしても、
気ばかりはとかく後へ残り埒があかぬので、
ようよう騙して連れ帰る。

人間一生胸算用12 気と女郎


  気 「なんだ、言い残した事がある?
     そんなら待て、耳が先に帰ったから呼び返して聞くべい」

  女郎 「どうも返したくおっせんよ」

…などと、いつもの合わせ鏡
足が急いではしごを降りたときは、
気はまだ二階に残って困らせる。

 足 「サア旦那、どうでござりやす。それは未練、未練」



きぬぎぬの朝:男女が一夜をともにした後の、別れの朝。
           ちょっと古風で雅な言い回し。

合わせ鏡:無限に繰り返すこと。
       「いい残したことがある」、「帰したくない」などと言って客を引き止めるせりふは
       朝に客を見送る女郎の決まり文句だった。


スポンサーサイト

« 人間一生胸算用⑬|Top|人間一生胸算用⑪ »

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kibyosi.blog.fc2.com/tb.php/47-bdf52cf5

Top

HOME

野暮天のサチ

Author:野暮天のサチ
江戸のおもしろ文学『黄表紙』を読み始めて1年余り。
ど素人の独学なので試行錯誤中ですが、あまりにも面白いので、みんなにも「黄表紙読み」をお勧めしたいと思ってブログをはじめました。

この人とブロともになる

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。