ど素人、黄表紙をよむ

独学で黄表紙を読み、悪戦苦闘の成果をさらす。恥知らずの野暮天ですみません。

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心学早染艸(しんがくはやそめぐさ)⑭

心学早染艸14 善玉逆転

ここにまた、善いたましいの女房と二人のせがれは
どうにかして親の敵を討とうと、つけ狙っていたが、
悪たましいは数多く仲間があるので、
力およばず無念の月日を送っていました。

しかし理太郎が本心に返る時機を得て、善たましは難なく本望を遂げ、
ほかの悪たましいは皆、逃げ失せてしまいました。
なんと心地のよいことでしょう。
  
  善たま母「夫のかたき、勝負、勝負!」
  善たま息子「思い知ったか!」
  善たま息子「親のかたき、観念しろ!」

  (ついでにこの本の作者をも、やっつけねばならぬ。
    だいぶ不埒じゃそうな)

心学早染艸14


理太郎は道理先生に命を助けられ、儒仏神の尊き道をきき、
今までの非を悔い、本心に立ち返りました。
  
  理太郎「道理のないは、わしひとり。
       可愛いというて、くれの鐘物前(ものまえ)の金も
       今はもう煩わしや、煩わしや」
      
  道理先生「人間万事、大切なるはひとつ、心なり。
         みな、己れが心より出て、己れが身を苦しむる。 
         そのこころは、すなわち魂じゃ。
         ここの道理を、とくと合点せねばならぬ」



ついでにこの本の作者をも~
   この本が出た1790(寛政2)年は「寛政の改革」が始まった年にあたることから、
   幕府への揶揄と思われる。
   (山東京伝は翌年、手鎖50日の実刑を受けている)

くれの鐘:「暮れの鐘」と「くれの金」をかけてる。

物前:節句などの物日の前。何かとお金が入用になる。
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野暮天のサチ

Author:野暮天のサチ
江戸のおもしろ文学『黄表紙』を読み始めて1年余り。
ど素人の独学なので試行錯誤中ですが、あまりにも面白いので、みんなにも「黄表紙読み」をお勧めしたいと思ってブログをはじめました。

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