ど素人、黄表紙をよむ

独学で黄表紙を読み、悪戦苦闘の成果をさらす。恥知らずの野暮天ですみません。

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心学早染艸(しんがくはやそめぐさ)⑪

心学早染艸11

悪たましいは、ついに理太郎の体に分け入り
善たま一家の女房と2人の子を理太郎の体から追い出してしまいました。
3人は手ををりあって、長年すみ慣れた体を立ち退いていきます。

これ以来、理太郎は大の道楽者(どらもの)になって、
4~5日ずつ吉原にいつづけます。
あまりに長く居続けるので、あやしのも願って言葉を濁します。

  あやしの「ほんに、お父さん、お母さんがお案じなんすだらにねェ。
        わっちゃア、どうも帰えしたくねェが、どうしたもんだのう」

理太郎の店の番頭も迎えにきて、奥山もどきで理屈をいいます。 
         
  番頭「さように御了見のない、お前さまではなかったが、
      天魔の見入れか、是非もねえ

  理太郎「コレサ、そんな野暮を言うな。
       どんな事があっても、かえるはイヤだのすしだ」

  悪たま「これからは、おいらのせかいだ」
  悪たま「アゝ、いいざまだ」

心学早染艸11 追い出される善玉

悪たましいは善いたましいを、割れ竹で追い出します。
   
   悪たま「きりきり立って、うしゃアがれ!」
   
   善たま母「今に思い知らせん」
   善たま息子「かなしや、かなしや」
   善たま息子「かかさまいのう…」
   

  
奥山もどき:芝居がかっていること。
       奥山は浅草寺の西側一帯の地名で、
       大道芸や見世物、歌舞伎などの小屋が立ち並んでいた。

かえるはイヤだのすしだ:「帰る」と「カエルの寿司」を掛けて「嫌だ」という洒落。

天魔の見入れか~:天魔は欲界の頂点である第六天の魔王。
          「天魔に見入られたのか、全くしょうがない」という意味。
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野暮天のサチ

Author:野暮天のサチ
江戸のおもしろ文学『黄表紙』を読み始めて1年余り。
ど素人の独学なので試行錯誤中ですが、あまりにも面白いので、みんなにも「黄表紙読み」をお勧めしたいと思ってブログをはじめました。

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