ど素人、黄表紙をよむ

独学で黄表紙を読み、悪戦苦闘の成果をさらす。恥知らずの野暮天ですみません。

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心学早染艸(しんがくはやそめぐさ)⑩

心学早染艸10 右

理太郎には元通りに善い魂が入ったので
この間の女郎買いの事を思い出すも汚らわしく、
帳合の仕事ばかりしていました。

しかし、あやしのの所から魂胆の文が来て
何とも思わずに開いてみると
悪たましいが中から出てきました。

  茶屋の男衆「初回からお文が参ると申すことは
          神代にもない事でこざいます」     

善いたましいは、手紙を見せまいと気をもんでいます。

心学早染艸10 左

理太郎は、あやしのからの
金をむしろうという魂胆の手紙を見てから
またまた心が迷い、

  理太郎「俺の身上で1年に三百両や四百両の金を使ったとて、
       この身の痛みにもならぬ事。
       千年、万年も生きる身ではなし。
       死ねば銭六文よりほかはいらぬものを、
       今まで無益な倹約をしてきたものだ。
       なんで燭を乗りて遊ばなかったのか」
 
…と、古詩を手前勝手な例えにひき、
悪念がしきりに兆してきます。

心学早染艸10 左 斬られる善たま
   
理太郎に悪念が兆したとたん、 
悪たましいは善いたましいを切り殺し、
日頃の念を絶ってしまいました。

   悪たま「覚悟ひろげ!」
   善たま「無念、無念~!」




初回から~:吉原の遊女は高級遊女なので、
         普通は初回から客と寝たり文をやりとりしたりしない。
         客を馴染みにするかどうかは、その客と何度か同席してから判断した。

魂胆の文:遊郭は遊女が働けば働くほど、借金が増える仕組みになっている。
        遊女はその負担を減らすため、手紙を書いて馴染みの客にあれこれねだった。

銭六文:三途の川の渡し賃

燭を乗りて夜遊ぶ:人生は短いのだから、昼間だけでなく、
             夜も明かりをつけて楽しめと言う意味。
             「燭」=灯火。「乗る」=手に持つ。
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野暮天のサチ

Author:野暮天のサチ
江戸のおもしろ文学『黄表紙』を読み始めて1年余り。
ど素人の独学なので試行錯誤中ですが、あまりにも面白いので、みんなにも「黄表紙読み」をお勧めしたいと思ってブログをはじめました。

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