ど素人、黄表紙をよむ

独学で黄表紙を読み、悪戦苦闘の成果をさらす。恥知らずの野暮天ですみません。

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心学早染艸(しんがくはやそめぐさ)⑦

心学早染艸07

理太郎は悪たましいに導かれて、吉原に来ました。
見物だけして帰ろうと思っていたけれども、
中ノ丁の夕景色を見てから、いよいよ悪たましいに心を奪われます。
  
とある茶屋を頼んで
三浦屋のあやしのという女郎をあげて遊んでいたが、
たちまち魂は天上に飛んで、帰ることを忘れ、
さらに正気はなくなってしまいました。

心学早染艸07 芸妓さん
 
   酒に 明かさぬ 宵(酔い)もなしィ 
       それがどうしたァ もの狂い~
  
たましいは、宙にとんで踊りをおどる。
  
  悪たま「そっこでせい」
  悪たま「よいよい」
  悪たま「アリャアリャ」

心学早染艸07 踊る悪たましいアップ
  
  理太郎「ああ、いい匂いがする。岡本の乙女香という匂いだ」
      「ああ、おもしろい、おもしろい!
       こんなおもしろい事を、今まで知らずにいたとは残念だ」

心学早染艸07 理太郎とあやしの



中ノ丁:吉原のメインストリート。
     暮六ツ(午後6時)の鐘とともに夜見世(夜の部の営業)が始まるため、
     三味線が鳴り、張見世(女郎が格子の内側に並ぶ)がおこなわれ、
     一斉に賑やかになり、男どもは気もそぞろになったとか。
     葛飾応為「吉原格子先の図」(←参考に:葛飾応為「吉原格子先の図」)

茶屋:ここでは引手茶屋=お座敷屋のこと。
      引手茶屋は遊郭と客の間をとりもつ仲介業も兼ねていて、
      遊女だけでなく芸者、太鼓持ちなども手配していたようだ。

三浦屋:吉原にかつて実在した女郎屋。
      有名な太夫「高尾」を抱えた高級店だったようだが、
      この本が出版された寛政の頃には三浦屋は絶えていたようだ。
      天保年間頃に再び登場した「三浦屋」は別の店。 

【参考に】遊郭遊びについて
   吉原では座敷で遊ぶと、遊女への花代と料理や酒の代金のほかに、
   同席する番頭新造(マネージャー)、振袖新造、芸者(2人1組)、
   太鼓持ち、茶屋の亭主、やり手(目付け役の婆さん)、若い衆など
   それぞれにご祝儀が必要で、一晩遊ぶだけでものすごくお金がかかった。
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野暮天のサチ

Author:野暮天のサチ
江戸のおもしろ文学『黄表紙』を読み始めて1年余り。
ど素人の独学なので試行錯誤中ですが、あまりにも面白いので、みんなにも「黄表紙読み」をお勧めしたいと思ってブログをはじめました。

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