ど素人、黄表紙をよむ

独学で黄表紙を読み、悪戦苦闘の成果をさらす。恥知らずの野暮天ですみません。

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心学早染艸(しんがくはやそめぐさ)⑤

心学早染艸05 右

理太郎ははやくも十六になり、元服して前髪を上げる年頃になりました。
  
  父  「ひたいは抜かぬがよかろう、人柄が悪いぞや」
  
  理太郎「ハイ /\」
  
  髪結い「よくお似合いなされます」

理太郎は生まれもよく、よい男となり、
店の商売にも向いていて、
あるだけ預けて商売をさせれば
型にはめたような律儀者ゆえに、
朝は早起きし、夜はおそく寝て、
随分万事に心を配ります。

倹約を心がけ親孝行をし、家来に哀れみをかけ、
そろばんを常にはなさず家の内外を守るとあって、
その近辺でも評判の息子となりました。

心学早染艸05 左
 
…しかし、人の魂は寝る時に遊びに出るというのは、
間違いのないこと。
十八になったある日、
理太郎が帳場の仕事に疲れてうたたねをしておりました。

日々、悪たましいから理太郎を守っているため、
少しくたびれていた善いたましいが、
理太郎のうたたねを幸いとその辺へ遊びに出た隙に、
例の悪たましいこれをチャンスと仲間をかたって近づき、
善いたましいをしばりあげ、理太郎の体の中に入ってしまいました。

心学早染艸05 左 たましい達
 
  善たま「エゝ、残念な」

  悪たま「よいきび、よいきび」
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野暮天のサチ

Author:野暮天のサチ
江戸のおもしろ文学『黄表紙』を読み始めて1年余り。
ど素人の独学なので試行錯誤中ですが、あまりにも面白いので、みんなにも「黄表紙読み」をお勧めしたいと思ってブログをはじめました。

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