ど素人、黄表紙をよむ

独学で黄表紙を読み、悪戦苦闘の成果をさらす。恥知らずの野暮天ですみません。

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心学早染艸(しんがくはやそめぐさ)④

心学早染艸04

かの悪たましいは、
理太郎の体に入ろうとして天帝にケチをつけられてから、
身のおきどころがなく、
相応の体でもあれば入ろうと思っていました。

しかし、当時は儒仏神の尊き道がしきりに行なわれており、
人が誰も悪い心を持っていないので、
立ち入れる所もありません。

悪たましいは仕方なく宙にフラフラしていましたが
折があれば理太郎の体の善いたましいを亡き者にして
我々が理太郎の体を住処にしようと企みました。

  悪たま「ナント、この群れで五十番目。食らうではないか」
  
  悪たま「いい体の株を買いたいものだ」
  
  悪たま「この頃は心学とやらが流行るから、
      おいらが住むような不埒者の素気無いのには困る」

己々(おのれおのれ)の不所存によりこうなっているのだが、
悪たましいどもは宙に迷っています。
こう並んだところは、いまに丁半でも始まるようです。
数珠を忘れた百万遍の者もあります。



・儒仏神:当時、大流行した庶民哲学「心学」では
     儒教・仏教・神道の三つは並存しながら根源で繋がったものと考えられていた。

・不所存:考えなし

・丁半:博打

・数珠を忘れた百万遍:法事で数珠をいつも忘れるほど不信心なことと、
              百万遍念仏とかけている。
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野暮天のサチ

Author:野暮天のサチ
江戸のおもしろ文学『黄表紙』を読み始めて1年余り。
ど素人の独学なので試行錯誤中ですが、あまりにも面白いので、みんなにも「黄表紙読み」をお勧めしたいと思ってブログをはじめました。

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