ど素人、黄表紙をよむ

独学で黄表紙を読み、悪戦苦闘の成果をさらす。恥知らずの野暮天ですみません。

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心学早染艸(しんがくはやそめぐさ)①

『心学早染艸(しんがくはやそめぐさ)』
著:山東京伝/画:北尾政美
版元:近江屋権九郎

ここをクリックで、全頁まとめて読めます。
※本文中のアンダーラインは脚注です。脚注はページ下部に薄青色の字で書いてあります。
※画像はクリックすると拡大できます。




心学早染艸01

人間には魂というものがあり、どんなものかというと
男の魂はつるぎだそうです。
また姫小松の浄瑠璃、俊寛の言い分をきけば、
女の魂は鏡に尽きるといいます。

芝居の魂は銅に赤い紙をはるものだとか、
そんな論はみな、脇へおいておきましょう。
剣と鏡というのは、みなものの例えです。
 
歴史書の一端をみると、魂を記す歌として
 「木九ろうに 火三つの山に
  土ひとつ 七つは金と ご水りょうあれ
」 
…とあるけれども、これらは皆こじつけです。
にしか通用しません。

これを生きている時は精気といい、
死んだら魂魄といいます。
また心神ともいって、人間にとって大切なことで
これに勝るものはありません。

その魂というものが、どこより来るかというと、
天からさずかるものです。
 
天上の天帝は、つねに茶碗のようなものの中に
椋の実の皮のようなものを水で溶かし
竹の管をひたして魂を吹き出します。
その理屈は子どもが遊ぶシャボンのようです。
 
天帝が吹き出したときには、すべてが丸く完全な魂ですが、
妄念・妄想の風に吹かれて、中にはいびつになり、
三角や四角になって飛んで行くものもあります…
 
  天帝「俺の姿には絵描きも困るだろう。
     今日の姿は日本バージョンの天帝だ。 
     ほかの国々へは沙汰なし、沙汰なし」



木九ろうに~
  「気苦労に 秘密の山に 土ひとつ 七つは金と ご推量あれ」
  陰陽五行(当時の科学でもあった)の物質と
  奇数(=吉数)を組み合わせた、語呂合わせの謎かけになっている。

:原文の略字は「春」ではなく
   「意(こころ)」ではないかとの説もあるようですが、
   さしあたり、私は「春」を採用しています。
   
椋の実の皮=無垢の身の皮、という洒落になっている

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野暮天のサチ

Author:野暮天のサチ
江戸のおもしろ文学『黄表紙』を読み始めて1年余り。
ど素人の独学なので試行錯誤中ですが、あまりにも面白いので、みんなにも「黄表紙読み」をお勧めしたいと思ってブログをはじめました。

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