ど素人、黄表紙をよむ

独学で黄表紙を読み、悪戦苦闘の成果をさらす。恥知らずの野暮天ですみません。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

桃太郎発端話説(ももたろうほったんばなし)⑭

14両方

正直夫婦は鬼に宝をとられたため、
金持ち暮らしにひきかえて、今はもとの柴の庵(いおり)に引っこみ、
夫婦で貧苦をしのいでいた。

ところがある日、
夫婦がトロトロとまどろんでいると、夢ともなく現(うつつ)ともなく、
実方の朝臣があらわれた。

14実方雀

  実方「なんじは不幸にして災いを受けた。
     われは昔、なんじに物を乞いて飢えをしのいだのだ。
     その恩に報いるため、後日その桃をかえそう。
     その桃を食らうときは、夫婦たちまち若やぎ、 
     親孝行にしてしかも、力量ひとより優れたる一子を持つであろう。

     その子、必ずなんじらの為に鬼が島に渡り、宝を取り返して仇を報う。
     また、夫婦が憐れんだ猿、雉、犬も、
     ともに力をそえて恩を報いるであろう。
   
     再び、このように貧しくなろうとも、天道さま次第であるぞ。
     なんじらの正直を、天道さまが感じなさらぬことがあろうか。 
     陰徳あれば陽報あり。
     積善の家にはかならず、余慶があるものだ。
     なんじらは末には、また大富貴の身となるであろう。
     ゆめゆめ、疑うことなかれ」

…と告げられて、数万のすずめと化し、飛び去っていかれた。

  雀の群れ 「とひよ とひよ とひよ とひよ 正直 おきよ 正直…」

14正直夫婦

正直夫婦は寝言にまで、正直な事をいう。

  正直爺「お婆や。ひとに借りたものは早く返して、
      貸したものは、ずいぶん遅く取りやれや。
      しょうじきフウフウ」

  正直婆「しょうじきフウフウ ゴウゴウ」

スポンサーサイト

« 桃太郎発端話説(ももたろうほったんばなし)⑮|Top|桃太郎発端話説(ももたろうほったんばなし)⑬ »

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kibyosi.blog.fc2.com/tb.php/17-d278a17c

Top

HOME

野暮天のサチ

Author:野暮天のサチ
江戸のおもしろ文学『黄表紙』を読み始めて1年余り。
ど素人の独学なので試行錯誤中ですが、あまりにも面白いので、みんなにも「黄表紙読み」をお勧めしたいと思ってブログをはじめました。

この人とブロともになる

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。