ど素人、黄表紙をよむ

独学で黄表紙を読み、悪戦苦闘の成果をさらす。恥知らずの野暮天ですみません。

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吉祥文様と宝物について

ちょっと休憩です^^

山東京伝・著『桃太郎発端話説』には
さまざまな宝物や吉祥文様が出てきますので、プチ解説してみます。
(にわか知識をまとめただけなので、間違いがあればご指摘下さい^^;)


①「竹に雀」
 ひとつながりの根をもち次々に繁茂していく竹と、
 竹やぶに大量の群れで巣をつくる雀は、
 セットで子孫繁栄の象徴と考えられてたようです。
 ゆえに、本文中には竹・笹と雀をかけたしゃれが頻出します。

 日本画、家紋の意匠、着物やふすまの柄にも
 「竹に雀」はおめでたい柄としてたびたび登場します。
 竹に雀の家紋 「竹に雀」の家紋
 竹に雀の着物 「竹に雀」の柄の着物地


②「笹蔓布」
 中国から伝わった吉祥文様「笹蔓」をあしらった緞子。
 いわゆる「金襴緞子」の一種らしいです。
 笹蔓は300年に一度実をつけると言われる竹の実と花の模様で、
 中国版の「松竹梅」にあたるおめでたい柄だとのこと。

笹蔓文様


③宝づくし
 本文中にはさまざまな宝物が出てきますが、
 これは「宝づくし」を意識した表現だと思われます。
 (本文中ではどのお宝も雀にちなんで
  竹や笹と掛けた品物になってますね^^)
 
 「宝づくし」は
 「如意・宝珠・宝やく・打出の小槌・金嚢・隠蓑・隠笠・丁字・花輪違・金函」の
 10種を基本に、時代や地域によって巻物・分銅・軍配・俵などが加わるようです。
 これらの文様は吉祥・招福のシンボルとして、使われてきました。
 (↓こういう柄、見たことありますよね?)
 宝づくし
 
 ・うちでの小槌
  打ち出の小槌
   小槌の素材として出てくる「竹屋町の布」は
   紗に金糸を織り込んだゴージャスな織物。
   中国から技術が輸入され、京都の職人町である竹屋町通りで作られていたそうです。
  
 ・隠れ蓑と隠れ笠
  「彦一ばなし」で、彦一が天狗からせしめたことで有名^^
   悪い事から身を隠し、守ってくれると言われています。
  隠れ笠  隠れみの

  ・笹蔓布の巻物
   「笹蔓布」は前述の通り。
    巻物の中身は、ありがたいお経や中国の学問などでしょう。
   巻物

  ・そのほかの宝物
   本文の挿絵には、宝やく(宝蔵の鍵)・金銀(小判と銀貨)・花輪違い(七宝)の姿も見えます。
   宝やく  金銀小判  花違い
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野暮天のサチ

Author:野暮天のサチ
江戸のおもしろ文学『黄表紙』を読み始めて1年余り。
ど素人の独学なので試行錯誤中ですが、あまりにも面白いので、みんなにも「黄表紙読み」をお勧めしたいと思ってブログをはじめました。

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